手のひらのヤマガラ

千客万来の軽井沢カフェ

こんにちは、あんじゅです。

あんじゅ宅の窓の外に野鳥のための餌カゴを設置したのは、1ヶ月あまり前のこと。以来、鳥さんたちの餌はすっかり定着し、今は、遅めの朝とお昼の2回、ひまわりの種をあげています。

この家は、朝、遅いんだよね

との、鳥さんたちからのご理解をいただいて、開店は午前9時頃。

当初よりもご来店のお客様が増え、最近は千客万来。

シジュウカラの群れが10羽近く。そこに、コガラのペア、ゴジュウカラのペアにヤマガラの3、4羽が加わって、大賑わいです。

手のひらにひまわりの種を乗せて差し出すと、ヤマガラのなかの1羽が一目散に飛んできて、手から直接ひまわりの種をついばむようになりました。

ヤマガラはとても人懐こく、頭がいいといわれ、かつて「おみくじ引き」という芸をこなしたのはヤマガラでした。

おみくじ引きのヤマガラ

模型のような小さな神社がありまして……

  1. お賽銭をくわえたヤマガラが参道を進む。
  2. 本殿のお賽銭箱にお賽銭を落とし、鈴を鳴らす。
  3. 本殿の扉を開けて、おみくじを取り出す。
  4. 参道を戻っておみくじを置く
  5. ご褒美の麻の実をもらってカゴに戻る。

今では見られなくなったようですが、こちらに動画がありました。

ヤマガラの芸ーその4 おみくじ芸 (Yamagara Bird Tricks Part4) - YouTube
ヤマガラの芸ーその4 おみくじ芸 (Yamagara Bird Tricks Part4) - YouTube

芸を仕込むのに1年かかりました。

www.youtube.com

 

さて、あんじゅ宅で手から餌を食べるヤマガラは、まだ1羽だけ。食べ物にはことさらに目がない1羽のようで、ほかのヤマガラは遠巻きに眺めているだけ。

また、コガラはすぐ近くまでやってくるのですが、今のところは手のひらに種があることを確かめるだけで、手から直接食べようとはしません。

餌を乗せて掲げられた手を横目に、近くの枝に止まって毛繕いなどしています。

カゴに入れておいてくれれば食べるからね。うん、ゆっくり待ってるからいいよ

といった風です。

そのコガラは、他の鳥と争うことはまずありません。

シジュウカラなどは、仲間同士で、あるいはヤマガラと喧嘩することも度々で、時に、互いに足で蹴り合い、地上に降りて取っ組み合いまですることも。

地面に降りろや!

なにを!上等じゃあねえか!

といった具合でしょうか。ガラが悪いですね(笑)

それに比べ、コガラは餌カゴのそばで大人しく順番を待っています。群の中での序列をきちんと守る性質があるとか。

また、秋にとった食糧の9割近くを蓄えに回し、冬の間の食糧の7割を蓄えによってまかなうというコガラ。蓄えがある分、無用な争いはしないのかもしれません。

気持ちに余裕があるのでしょうか……そうありたいものです。

この数日は寒さも緩んだものの、まだまだ冬真っ只中の軽井沢。もうしばらく、鳥たちのための軽井沢カフェ営業は続きそうです。

ちなみに、特に軽井沢の鳥のことなら、こちらの本がおすすめです。野鳥の森を管理するピッキオさんの編著だけに、鳥たちのリアルな姿が想像されて、ますます鳥のことが気になってしまいます。

それでは、またお会いしましょう!

-軽井沢, ぶろぐ

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