こんにちは、あんじゅです。
「餡住実茶ぶろぐ」では、こんなご時世だからこそ、生き方や仕事などについての考え方についての発信をしていこうと思っています。
今回は、キャリアアップの分野での考え方として、無職やアルバイトからキャリアアップしたり、今は望んだ仕事に就いていなくても、将来、自分の希望する仕事に就くための方法の一つをお伝えしたいと思います。
既卒・アルバイトからキャリアアップで年収4倍になった方法
誰にでもキャリアアップの道はある
学校を卒業して、現在無職だったり、アルバイトや派遣・契約社員で、正社員の経験がないという方で、これから就職したいと思っている方は、今の時代、少なくはないはずです。そういう方の中には、正社員の経験がなく、そのために就職先がなくて途方に暮れている方もいるかもしれません。
確かに、正社員の経験がない場合、履歴書の審査だけで不採用が決定され、面接に臨むことが難しいのが実情だと思います。
また、今は勤めている会社があるけれども、自分の希望する仕事や会社ではないという場合もあると思います。すぐに転職することができればいいのですが、なかなかそうはいかない事情がある方も多いのではないでしょうか。
その点、起業という方法もあって、昨今では起業や副業がもてはやされています。ただ、ほとんどの方にとっては副業はともかく、起業し、それだけで生活していくことはハードルが高く、誰もができることではありません。それよりも、まずは社員として仕事の経験を積み、自分なりのキャリアを築き、その上で、副業や起業も考えるというのが現実的です。
この点、キャリアどころか正社員の経験すらない場合には、就職すらできず、副業や起業など非現実的にしか思えないかもしれません。あるいは、今のままではキャリアアップなど、とうてい無理だと感じられるかもしれません。
でも、道はあります。
社会で自分の力を最大限に発揮すること
かく言う私も、大学在学中から司法試験を受験し、卒業後も何年もの間、就職せずに受験を続けた結果、受験を諦めた時にはアルバイトと契約社員の経験しかないフリーターのような立場でした。
その後、某ベンチャー企業に就職し、経営管理業務を経験し、小さいながらも子会社の立ち上げのお手伝いをさせていただき、取締役に就任することになりました。
給与の面でも、受験生時代のアルバイトや契約社員の掛け持ちの仕事と比較して、約2倍になりました。
その後、その経験を活かし、外資系のアドバイザリー・ファームに転職し、主にリスクマネジメントを専門とするコンサルタントとして、大手金融機関や大手商社の業務プロセス改善のお手伝いをさせていただきました。
この時の報酬は、インセンティブ・フィーを合わせれば前職の2倍となり、わずか2年の間に、年収は4倍になったわけです。
有名国立大学卒業だから、それだけで有利だったに違いないと言われれば、そのような一面もあったかもしれません。けれども、就職した会社のいずれでも、上司や周囲の同僚の多くは有名大学卒業ではなく、学歴が重視される会社ではありませんでした。
反面、もし、私の有名大学卒業という肩書が、その後のキャリアアップに役に立っていたのだとしても、既卒の正社員歴なし・アルバイトからの、いわばゼロからのキャリアアップという点について言えば、有名大学卒業ではない方にとっても有益なはずです。
と言うのも、その頃、私が実践した方法は、自分の考え方や心構えを変えることにより、自分の経験を最大限に活かし、自分の利点を最大限に発揮することで、最も効率的にキャリアアップする方法で、有名大学卒業かどうかは関係がないからです。
むしろ、有名大学卒業という経歴がモノを言わない業界であれば、私よりもずっと素晴らしいキャリアを、もっと効率的に築くことができるかもしれません。
でも、効率的にキャリアアップすることよりも、もっと大切なことが、この方法によって実現できます。
私もそうですが、自分の限界はどうしてもあります。でも、限界はありながらも、社会で自分の力を最大限に発揮できれば、それはとても幸せなことで、それが結果としてキャリアアップに繋がるだけのことです。
今、社会的に自分の力を発揮する場が得られていない、自分の力を発揮する方法がわからないという方は、ぜひこの記事の続きを読んでみてください。
ゼロからのキャリアアップのためのたった一つの心掛け
もっとも、この記事を読んだからと言って、今すぐ好みの仕事に就くことができたり、希望する会社に就職して、キャリアアップできるわけではありません。でも、今すぐではなくても、いずれはそうすることができるようになります。それは、ほとんど心掛け次第です。
では、どのように心掛ければいいのか。それは、これからご説明するたった一つのことに尽きます。
仕事において無駄なことは何一つない
「雑用」という言葉があります。例えば、「雑用仕事」といった場合には、下っ端が押しつけられる面倒で、将来性のない仕事というような、ネガティブなイメージがあります。そして、アルバイトでも社員でも、新入りが担当させられることの多い仕事が、この「雑用仕事」です。
オフィスの机を拭くとか、給湯室の整理整頓するとか、会議の前に資料を用意するとか、誰でもできそうに思われるような種々雑多な仕事が、雑用の例として挙げられます。実は、このような雑用と目される仕事も、プロとして行うのであれば、それは立派な仕事になり得ます。
もっとも、今、ここでお話しするのは、その分野でのプロを目指すわけではなく、たまたま「雑用」が降りかかってくる立場にあった場合に、それすらも将来、自分が望むキャリアを実現するためのステップにすることができるということです。
私が司法試験の受験を諦め、最初に正社員として就職したベンチャー企業では、まさに、ありとあらゆる雑多な仕事が降りかかってきました。その会社では、一人一部署どころか、一人数部署といった職務分担となっていて、私の場合は、司法試験受験の経験から、法務・総務の担当として入社しましたが、蓋を開けてみれば、人事・労務、庶務という非常に幅広い業務を担うことになりました。
実際のところ、私の専門分野となるべき総務・法務の仕事はごく僅かで、人事・労務の仕事の方がややボリュームがあり、後に庶務担当の方が入社するまでは、庶務の仕事が私の業務時間の多くを占めていました。電話対応は社員全員で行っていましたが、来客対応や備品の管理、名刺の発注、社員全員のパソコンの管理、社長の関係者への贈答品の用意など、まさに種々雑多な仕事をこなしました。
私は、それほどできた人間ではないので、
雑用ばかりでつまらない!
と思うことも多々ありました。
けれども、一見すると無駄なように思える経験が、後に大きく役に立つことになりました。
会社全体を見渡す
その会社は一応は上場企業でしたが、ベンチャーの小さな投資会社です。一部屋に社長から従業員まで、全員が机を並べ、決算前には、隣の机で取締役と経理担当者、公認会計士のチームが必死の作業に当たっているのを目にし、株主総会前になれば会場を検討・予約し、総会屋対策のために警察署に出向き、質疑応答のシナリオを用意し、それに基づいたリハーサルをするなど、全員で準備にあたりました。
年末が近くなると、人事・労務の担当として年末調整に当ります。
と同時に、日々、いわゆる「雑用」をこなし、社長の来客から飛び込みの営業マンの応対、備品管理や取締役会の議事録作成、雇用契約書の作成などにてんやわんやでした。
そうして次々と飛び込んでくる仕事をこなすうちに、会社全体の動きをほぼ隅々まで見渡すことができました。
自分で起業したわけではないのですが、会社という組織の動き全体をある程度まで見渡すことができたというのは、後にアドバイザリー・ファームに転職する際の大きな武器になり、さらに、今、個人事務所を立ち上げて運営する際にも、大いに役立っています。
ポジティブで前向きな考え方と言い方
この投資会社での業務の経験について、私はこうは言いません。
雑用ばかりで大変でした
代わりにこう言います。
法律の知識を活かしながら、会社の基本的な業務を一通り経験することができました
前者と後者では、かなり印象が違うことがわかると思います。その違いは、前者はネガティブで後ろ向きであり、後者はポジティブで前向きな考え方と言い方になっている点です。
そして、言葉だけではなく、当時の仕事中にも、将来、後者のように堂々と言えるよう、ポジティブに前向きに意識するようにしていました。
今、思えば、その会社は立派なブラック企業だったかもしれません。でも、司法試験受験生として、アルバイトや契約社員しか経験したことのなかった私が就職できた会社としては、最上級だったと思っています。
何よりも、よき仲間に恵まれ、今も友人として付き合いが続いていることは、最高の幸運でした。そして、キャリアという点においては、短期間で相当な種類の業務を担当したことにより、司法試験合格によって手にしようとしていたやりがいのある仕事への道を、どうにか切り開く端緒を掴むことができました。
その雑多な業務を「雑用ばかりで」と考えていては、何も得られるものはなく、後に役立てられるものもなかったことは間違いありません。
アルバイトや契約社員の経験しかなかったキャリアとしては相当の飛躍ができ、この会社や社長に偶然にも出会えたことは相当な幸運だったということは認めざるを得ません。誰もが、このような幸運に恵まれるわけではないのは承知しています。でも、そこまでの飛躍を目指さなくても、少しずつならば、誰にでも十分に可能性はあります。
短期での大きな飛躍を目指してもいいのですが、それよりも、まずはできることから始めることが重要です。
慌てずに、今は自分の希望する職種や会社ではないかもしれませんし、今、無職だったら、最初はアルバイトから始めてみるのもいいと思います。気に入らないことや、きついこともあるかもしれませんが、次のステップを常に意識し、今、その場で得られるものを、自分の中で次のステージへの階段として、一段一段積み上げるつもりで仕事にあたってみてください。
その時には、決してこう思ってはいけません。
どうせバイトだから
こんな仕事、何の役にも立たない
その代わりに、こう考えてみてください。
この仕事を、どうしたら自分の望む次の仕事へのステップにできるだろうか?
少なくとも業務時間中はこの意識を持っていてください。そうすると、ちょっとした「雑用」としか思えないような仕事にすら、何か自分にとっての糧となる種があるかもしれませんし、大抵は何か得られるものがあります。
そう思って、毎日を過ごしているうちに、自分の中に知らずのうちに力が蓄えられ、いつしか今の自分が将来の自分を助けることになります。それがポジティブで前向きな考え方の効果です。
ポジティブに前向きに逃げる
もっとも、一つだけ言っておきますが、逃げる必要がある時は逃げてください。パワハラやセクハラ、超過労働などの労働環境の問題は、自分の力や考え方だけで解決できるものではありません。逃げるべき時があります。仕事は自分自身を潰すためではなく、自分自身を成長させるためにあるものです。
必要ならば、全力で逃げてください。元気に逃げられれば、次の一手を考えることができます。それでも、十分に間に合いますから。
それでは、今回はこの辺で。
またお会いしましょう!